3日間ファスティングしてみました。アトピーとむくみが良くなるか実験。
「ファスティング」は日本語でいうと「断食」。つまり一定期間、固形物を食べないことを言います。
巷でよく聞く「ジュースクレンズ」などもその一つです。
実際に体験した人から、花粉症などのアレルギーに良いとか、デトックスするよ!という噂を聞き、アトピー&花粉症でむくみ体質のわたしもファスティングにチャレンジしました。
※効果は人によって違いますので、あくまで参考までにお読みください。
ファスティングとは?期待できる効果。
ファスティングは、食事により働き続けている胃腸や肝臓を一時的に休ませる健康法のこと。
種類
・クレンズジュース
・具なしお味噌汁
・酵素ドリンク
・水と塩
などなど。
私は今回、水と塩と酵素ドリンクを使いました。
ファスティング期間
こちらもいろいろあり、午前中のみ、週に1日、3日間、7日間など。
わたしは今回3日間でやりましたが、知り合いのご友人は60日間断食している最中だそうです。(驚き)
ただ、ファスティングって大抵の人が1日目が一番辛いので、私もファスティング最終日(3日目)に、「もう少し続けられるかも?」と思いました。
本来持つ免疫力や排出力を取り戻すことにより、この溜め込んでいる毒素を排出できると言われており、休息期間を長くとるほどデトックスできるそうです。
実際に、1968年に起きた『カネミ油症事件』という食中毒事件の治療としても使われました。
期待できる効果
・デトックス
・痩せる
・肌が綺麗になる
・免疫力を高める
・頭がスッキリする
・体質改善
食事をしてから排泄まで、身体の中では以下の5つのステップを踏みます。
消化→栄養素の吸収→血液による運搬→代謝→排泄
それが固形物を取らないことで、エネルギーの80%を消化に使っていたのを他に回せることができるため、このような効果が期待できます。
ファスティングをしようと思った理由
今よりも健康になるための方法として、『何を取り入れるか』と同じくらい、まず『入れる前に出す』というのが基本だと思っています。
部屋の片付けも、収納棚を買う前に入らないものを捨てますよね。
身体も一緒です。
身体に良いものを取り入れる前に、身体に悪いことをやめてみるほうが先。
植物療法においても、植物成分を口から取り入れた場合の効果の出方には腸内環境が深く関わってきます。
いろんなサプリや健康食品を取っても良いのですが、身体はそれを吸収できる体制が整っていますか?
ファスティングは食べないダイエットではなく、食べるためのファスティングです。
そしてわたしは、こんなことを期待してファスティングを始めました~!
・アトピーや花粉症のアレルギー
・むくみをとりたい
・頭がぼーっとしたり、眠いことが多い
・腸は第二の脳と言われているから
・少食なので、少ない量でもちゃんと栄養を吸収できる身体になりたい
・酒さが改善したら嬉しい
・便秘なので、身体の断捨離をしたい
なぜゴールデンウィークにファスティングをしようと思ったのか。
以前からファスティングに興味があったのですが、働きながら「3日間食べない」「準備期間や回復期間で食べられるものが限られる」というのは大変そうだなと思っていました。だって3日間食べないって、未知の世界じゃないですか?
そこで、働きながらできる1dayファスティングから始め、2回ほど挑戦しました。ちなみに、1dayでも繰り返しおこなっていると、3日間のファスティングと同じくらいの効果が期待できるそうです。
毎週月曜日をファスティングデー!と決めたのですが、お腹が空くのと眠いだけで、楽しくなくて変化が見られるまで続きませんでした。(すぐに効果を感じられないと習慣にするのが難しいタイプ)
10連休だったゴールデンウィークを初めてのファスティング期間に決めました。
結果的に、平成最後の3日間をファスティングしながら過ごすことになり、スッキリデトックスして令和という新しい時代を迎えることができました。
ファスティングをするにあたっての注意点。
ファスティングは自己流でやると危険です。適当にやるなら、むしろやらない方がマシかもしれません。
わたしは断食専門家の中村ひろきさんが執筆された「鍼灸師がゼロから教える断食の教科書」を購入し、参考にさせていただきました。
ノウハウだけではなく、実体験がたくさん書かれているのでとても安心できます。
断食のやり方
必要なもの
・水
・塩
・酵素ドリンク
酵素ドリンクは断食の教科書でも紹介されていた『優泉光』を使用しました。

期間(3日間ファスティングの場合)
計9日間は必要です。
・準備食3日間以上
・ファスティング3日間
・回復食3日間以上
もっと長くファスティング期間を取る方は、準備と回復期間も長くします。
準備期間(ファスティング前の3日間)
ファスティングが始まる3日前から、糖質とカフェインをやめます。
【NG】 お米、パン、麺類、スイーツ、コーヒー、紅茶、緑茶など
普段好きな時に好きなだけ食べていたところから、酵素ドリンクのみで過ごすことにになるわけですから、この準備期間はとても大切。
特に中毒性のある糖質、カフェインは辞めるのに苦労する人が多いそうです。急に辞めることで頭痛がすることも。
わたしも毎日どちらかは取っていたし、初めてのファスティングなので、長めの準備期間をとりました。
実際にどのような準備をしたかは後ほど。
ファスティング期(3日間)
この3日間で取れるものは、酵素ドリンク、水、塩のみ。
(何を使ってファスティングするかによりますが…)
普段、本当に何も考えずに食べていたことを痛感しました。
一応、植物療法士なので健康に関わる仕事をしているため、もちろん気は使っていましたが、それでも理性に任せて食べたり飲んだりしていた部分が多くあったな、、、と。
「You are what you ate.」という言葉が本当の意味でわかったような気がします。
回復期間(ファスティング後3日間)
いきなり食べ物を入れると3日間お休みしていた胃腸を叩き起こすことになってしまうので、徐々に胃腸に負担のない食事を取り入れていきます。
また、吸収率も上がっていますので、口に入れるものの質にも気をつけましょう。
準備期間の記録と食事メニュー
準備食はファスティングの3日前からですが、1dayファスティングをしていた時に、眠気とだるさ、頭痛が起きたので、念のため2週間前から少しずつカフェインとお菓子、グルテンを減らしていきました。
ほぼ毎朝、パンとカフェラテだったので、まずそれをプロテインに変えました。
カフェラテ飲みたくなったら、紅茶に豆乳やアーモンドミルクを入れて飲んでましたね。紅茶にもカフェインは入っていますが、含有量はコーヒーの約半分ということで、徐々に慣れる作戦。
完食のお菓子はアーモンドとプルーンに変えました。
1週間前から朝はプロテイン、昼は大戸屋で主食抜きにしていましたが、そんなにお腹も空かず、辛いという感じもなかったです。
お酒を飲んだり、小籠包と担々麺のセットをランチで食べたりもしました。
断食3日前
この日から完全に糖質とカフェインは立ちます。
朝:プロテイン
昼:大戸屋(ミニすけそう鱈の黒酢あんとたっぷり野菜の麦みそ汁)
夜:キノコのソテー、ほうれん草のおひたし、筍のお味噌汁、春巻1本

大戸屋はサイドメニューが充実しているので本当に使える!
サラダは体が冷える気がしたのですが、大きめのお味噌汁があって、お腹いっぱいになるし本当に助かりました、、、サラダとお味噌汁だけで足りるのか、とも思いましたが、全然平気でした。
食べる量を「少ないかな?」と思う量にするというのは、日頃から意識して過食を防げそうですね。足りなかったら後から注文すればいいし!
春巻きは良くなさそうだけど…食べてしまいました。
そして頭痛でロキソニンを飲んでしまうという。
断食2日前
朝:プロテイン
昼:大戸屋(バジルソースチキンのサラダとお味噌汁)
夜:なすのソテー、サラダ、えんどう豆塩茹で、春巻1本

この日も大戸屋さんにお世話になりました。
甘酢あんかけがよりも糖質が少なそうな、バジルチキンのサラダにしてみた。
体感として、この頃から肌がしっとりしてきました!
アトピーも、1ヶ所だけずっと治らない部分があったのですが、数日おきに塗っていたステロイドをしばらく使っていないことに気づき、すごい嬉しかったです。
服で隠れる部分だし、小さい範囲なので気にしないようにしてたのですが、やっぱり嬉しいですね。
この日も頭痛でロキソニンを飲んでしまう。
夕方、まさかの会社でスイーツが配られる!!!迷ったあげく、食べてしまった、、、
断食前日
この日は植物療法のセミナーを開催したため、準備や後片付けで食事をとる余裕がなく、半日流動食のみに。
朝:豆乳
昼:アーモンドミルク
夜:サラダ(豆腐とプチトマト)、なすのソテー、えんどう豆塩茹で、納豆、梅干し、揚げとほうれん草の味噌汁
この日は頭痛はありませんでした。
気がついたのは、お菓子やコーヒー はそんなに欲しくない。
ただ、パン、スコーン、ドーナツなどが食べたい、、、グルテン中毒なの?わたし?
もうスタバのショーケースとか輝いて見える。
この日は、何かに集中して入れば気がまぎれ、1日一食でも大丈夫ということがわかり、少し自信が出てきました。
いよいよファスティングスタート!
断食1日目
ついに水と塩、酵素ドリンクだけ生活スタート。
この日はだるくなることを想定して、何も予定を入れませんでしが、絶対おこるだろうと思っていた頭痛やだるさなどはなくてびっくり。
本当は部屋を掃除する予定が、動く気になれず、ためていた録画を観ました。
なんか動いたら体調悪くなる気がして。(超がつくほど心配性)
そのあとも特に体調の変化はなかったので、部屋でも掃除するか、と思った矢先、家族と温泉に行くことに。
しっかり、塩を持っていきました。
温泉や薬草のスチームに入ったりしているうちに、食べものについて考える時間も減ってきました。
ただ、家族が温泉で十割蕎麦をすする時は気持ちが折れそうになりましたね。
基本的に水、お腹が空いたら酵素ドリンクを飲んでいました。
酵素ドリンクは本当にお腹空かない!
特に梅味は好みの味で、3日間飲んでいても飽きませんでした。
予定も入れていなかったのと食べ物のことばかり考えてしまって、なんだか1日が長く感じましたが、ひとまず断食の1/3が終わって一安心、、、明日から動いて行くぞ!
食べ物のことを忘れるのにおすすめな行動5つ
・溜めてた録画を見る
・温泉にいく
・ひたすら寝る
・美術館に行く
・誰かと会う(体調が平気であれば)
断食2日目
朝起きたら頭がスッキリ!これが噂のケトン体効果か!?
脳でブドウ糖の代替エネルギーとして利用されるケトン体。ケトン体はα波を促すきっかけとなるそうです。α波が出ていると、心が穏やかで、集中力が高まるそう。
体調不良もなく、ファスティング生活にも慣れてきました。

断食3日目
この日も頭がスッキリ。そして朝起きるときの身体のだるさがないのが嬉しいです。
ファスティングをしていることを忘れるくらいで、10時から友人たちと集まって英語の勉強をし、その後友人宅のランチパーティーに参加しました。
ピザ、サラダ、インドカレーなど、美味しそうなものがたくさんでしたが、香りだけで食べた気になれるという境地に達していたので辛い思いもせず、楽しめました。(友達には気を使わせたかな?)
ファスティング終了!ファスティングは、ここからがおもしろい。
回復期の食事メニューや体調変化
回復食1日目
朝:梅流し
昼:具なし味噌汁
夜:具なし味噌汁
朝起きて体重を計ると、なんとマイナス2.1kg!
ダイエット目的ではないとはいえ、嬉しい。
回復食といっても、まだ一日目は流動食のみ。
そしてファスティングは4日目からまたデトックス力が高まるとも言われているので、我慢我慢。
まずは朝に飲む「梅流し」を作ります。
この梅流しで、宿便(腸壁にこびりついた便)が出るとウワサなのですが、、、
次回は、この「梅流し」のためにファスティングをやるといっても過言ではないくらい。すごかった!!!
作り方はとても簡単。大根と梅干しを水で炊くだけです。
梅干しは添加物が入っていないものを選ぶのが大切。わたしは発酵玄米で有名な「いろは」さんで購入しました。

ファスティング明けなので、スープのみ飲みます。1リットルくらい、ゆっくりと飲みます。
そこからが感動!
梅流しを飲みはじめた1時間後くらいにお腹がぐるぐる鳴りはじめ、トイレに行きました。
そのあと、梅流し→トイレの流れを繰り返すこと4セット。
すべて出し切った、令和初日の朝。祝。
昼、夜は具なし味噌汁を作りました。こちらもお味噌やお出汁は良質なものを選んでください。
回復食2日目
朝:具なし味噌汁
昼:味噌汁
夜:サラダ
昼は梅流しの大根を使って、味噌汁を作りました。
大根に梅の味が染み込んでいるので、お味噌の量は少なめがオススメ。
ポトフに使ったりもしました!酸味が気になるかたは、トマト味とかにすると良いかも。
そのあと友人のサロンに行き、ヘッドマッサージしてもらいました。
夜は待望のサ・ラ・ダ!!!♡(わたしモデルさんおようなライフスタイルしてるね。)

一番身体に負担がなさそうな、『ヴィーガンヴィーガン』を選びました。
葉物はチョップしてくれるサービスもあり、「胃に負担をかけないよう、よく噛んで食べなきゃな。」と思っていたので、ありがたくチョップしていただきました。
半分も食べず、お腹いっぱいに、、、残りはテイクアウトしました。
そのあとヨガのレッスンをしましたが、いつもより体が曲がるような気がしました。
ヨガの先生いわく、毒素が出ると体が柔らかくなるのだとか!
ただ、筋肉は落ちてましたね、、、
回復食3日目
この日から、野菜に加え、肉魚もOKになります。食べられないのは糖質やカフェインのみに。
朝:味噌汁・サラダ
昼:豆乳・焼き栗4つ
夜:ステーキ
朝は、梅流しの具を使ったお味噌汁と、昨日の残ったサラダに、少しだけオムレツを食べました。
本当は同じ卵を食べるなら、目玉焼きや、ゆで卵の方が良いと思います。オムレツにはバター、牛乳など入ってますからね。
昼は甘栗4つと、無調整豆乳を。この量でお腹いっぱい。甘いものを食べると、頭が熱くなり、ぼーっとしました。
夜はステーキを食べに。ライスと付け合せのスパゲティーは残しました。
本当は控えた方が良いと思うけど、カキフライも食べちゃった。
4日目からはお米やパンなどの主食やコーヒーも取り始めました。
『糖質、カフェイン=悪』ではなく、せっかくだからよく噛んで楽しみながら食べられるものを選ぶことと、飲み物はできるだけお水、そして間食しないということを意識しました。
ファスティングをして得られた変化と気づき
ファスティングをして、本当に良かったです!
ファスティングに加えて、ストレッチやヨガなどもやっているので、効果は人それぞれだと思いますが、
以下、わたしの身体に起こった変化まとめです。
・糖質制限し始めてから、アトピーが出なくなった
・酒さは断食2日目から酷くなってしまったが、食事を取り始めてまた良くなった
・体重ー2.1kg
・むくみが軽くなった(足首はマイナス1cm、ふくらはぎはマイナス3cm)!!!
・身体が柔らかくなった
・朝起きた時のだるさがない
・脳がスッキリしている
3日間とも体調不良がなかったので、普段の食生活があまり乱れていなかったのかな?と思い、自信になりました。
わたしの場合一番肌の体調が良かったのは、ファスティング中よりも、糖質オフをしていた準備期間でした。
やっぱり、食べ物から栄養をとることは大切で、ファスティングはそのための準備なんだなと痛感。
私のようにアトピーやアレルギー体質の方には、ご自身の身体とよくご相談の上、日頃から糖質を控えた食生活をお勧めいたします。
今後はシーズンごとに、年4回のペースで続けていく予定です。